スカイランニング日本選手権 美ヶ原80k
SKYRUNNING ULTRA 日本選手権「美ヶ原トレイルラン80k」
スカイランニングの種目の中で最も長距離を競う種目であるULTRA。
その日本選手権が7月1日に長野県長和町の美ヶ原高原を舞台に開催されました。
この日本選手権は来年開催されるスカイランニング世界選手権の代表選考会でもあります。
一昨年この大会で優勝し、昨年の世界選手権に出場させていただきました。
結果は8位と、世界のトップとの差を痛感したものの、越えられない壁ではない、また必ず世界に挑戦したいと思っていたので、この日本選手権で優勝し、また日本代表として世界への切符を手に入れることが今年前半の最大の目標でした。
結果は、8時間43分14秒で女子優勝。
世界選手権の日本代表に内定いただく事が出来ました!!
前日から降り続く雨は、当日の深夜になっても止まず、朝4時のスタート前にコースの変更と短縮が発表されました。
当初は、距離80km、標高2000mを超える山も通過する累積標高4000mのコースが設定されていましたが、大雨の影響で標高の高い山岳パートは大部分がカットとなり、代わりに林道を繋げる75km、累積標高2500mのコースへと変更になりました。
この大会に向けて、日光や南アルプスでの合宿など、険しい山でのトレーニングを多く積んできたこともあり、それとは別の走れる林道メインのコースになったことで、私自身スタート前はかなり不安でもありました。
でも、最初から諦めていたら良い結果が生まれるわけがないし、今までの経験を生かして、自分の走りを貫こう、そしてチャンスを待とう、と思いスタートラインに立ちました。
やはり前半はロードのスピードが速い選手にリードを許し、中間地点を2位で折り返しました。でも気持ちは全く焦っていなくて、とにかく後半勝負、必ずチャンスがくる、と信じて自分の走りに徹しました。
そして後半を折り返した後の一つ目のエイドで前を走っていた選手に追いつきました!
それでも、ここで焦っちゃいけないと思い、エイドではしっかり給水とエネルギー補給をして、走り出しました。
ここでトップとなり、その後はずっと降っていた雨がさらに強くなる悪天候で、足首上まで浸かる泥の水たまりや、ぬかるみ、増水している沢などを越え、とにかく余計なことは何も考えずに、ゴールだけを目指してひたすら進んでいきました。
そして朝4時のスタートから8時間43分後、女子トップで再びこの場所に戻ってくることができました。
ゴール後は、とにかくホッとした、という気持ちが大きかったです。
これでまた、あの世界の舞台で戦える...!
もちろん、ここが最終ゴールではないし、世界へ向けてのスタートが切れた、というだけです。
ここから何をして行くか、1年後の世界選手権へ向けてどういうプランを立て、それをしっかり実践していけるか。
自分の感情だけで動くと、怪我にもつながるので、頭も使いながら自分自身の身体としっかり向き合って、準備を進めていかなければいけません。
きっといろいろな犠牲も出てくると思います。
でも、世界に挑戦できるチャンスは競技人生の中で何度もあることではないと思うので、掴んだこのチャンスを、後悔で終わらせないように、一年かけてしっかり準備していこうと思います。
皆さん、応援、よろしくお願いします!
星野 由香理
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