Skyrunning Asia Championship-MSIG Lantau50-
distance 55km
elevation gain 3500m
time 7:52
womens 2nd place
スカイランニングウルトラのアジア選手権が香港で開催され、出場してきました。
このアジア選手権は、私の中ではとても重要視していたレース。
今年の7月、ウルトラの日本選手権である美ヶ原で優勝でき、来年の世界選手権の日本代表に内定されたけれど、他のバーティカルやスカイの日本代表選手に比べると私はまだまだ世界レベルで戦えない。
自分の実力不足を感じていました。
だからこそ、このアジア選手権で自分の殻を一枚破りたい。
アジアでひとつでも上へ行く結果を残したい。
そんな思いでこの大会に参加しました。
いつもの私のウルトラレースのパターンだと、前半は抑えて行き、中盤で追い上げ、後半で粘る展開が多いのですが、今回はとにかく最初から突っ込んでいく。
そして、世界トップレベルの選手であるネパールのミラとの差を1分でも縮めたい。
そのために、今までの自分とは違うレース展開を試みました。
スタートは朝6時30分。
この日は3時30分起床。
朝食は、日本から持ってきたレトルトの雑穀ご飯とお味噌汁、現地で買ったパンとバナナ。
このレースへ向けてはカフェイン断ちなどもしていたので、朝もまだノンカフェインの紅茶。
5時に会場へ行くバスに乗り、5時30分に会場到着。
それからウォームアップで軽く汗を流しました。
そして、まだ薄暗い中、めちゃくちゃ狭いスタート位置に並び、
6時30分、押し合いながのスタート!
最初はしばらくロードを走ってから、ケーブルカーの下を通る登山道に入り、最初の山まで直登!
前半からスピードを上げていき、ミラに続いて2位をキープ。
このペースで50km以上もつのか、不安はありましたが、それでも自分の殻を破るには守りに入っちゃダメ。
前半からかなり集中できていたし、身体もよく動いてくれていました。
この日の香港は、前年に比べれば涼しいとは言え、やはり日差しもあり暑い。
とにかく脱水症状にだけはならないように、水分補給とshotzのエレクトロライトを使った電解質補給はこまめに行いました。
お天気はとても良く、景色は最高!
しっかりペースを維持しながらも、たまに海まで見渡せる景色を堪能しました。
ただ、やはり前半突っ込んでいったせいか、CP3を過ぎたあとのこのコースの最高地点ランタウピークへの登りでガクっとペースが落ちてしまい、この区間「楽しい」と思える瞬間なんて一度もなくて本当にキツい登りとなりました。
香港特有の段差のある石段。
その一段一段に自分の脚を持ち上げるのが、精一杯。
それでも気持ちだけは、前へ前へと持っていきました。
なんとかランタウピークを登り切り、急ながれ場を下ったCP4では仲間のサポートがあり、ここから後半戦。
身体はキツかったけど「ここで結果を出す!」っていう思いだけで疲労いっぱいの脚を動かし続けました。
最後の山からは、まさに海へと駈け下るSky to Sea。
そんなに高い山ではないけれど、海が目の前に広がり高度感は抜群です。
ラストは1分1秒でも速くゴールへ。
最後のエイドからはその気持ちだけで進み続け、スタートから7時間52分後、ゴール地点へ戻ってくることができました。
最初から最後まで一度も順位を譲ることなく2位でフィニッシュ。
最初から攻めたレースをし、途中はペースが落ちてしまったけど、気持ちだけは切らさずに進みつづけられました。
ただ、トップのミラとは前半こそ15分ぐらいの差でしたが、終わってみれば1時間。
しかも彼女は本調子ではない。
やっぱり、大きな差を見せつけられてしまいました。
10月のフランスで開催されたトンプリエでも、世界トップとの差をすごく感じましたが、このアジア選手権でも同じ思い。
それでも、今回は今までの自分とは違う展開でレースができたこと、これは今後への大きな糧になったかなと思います。
そして、密かに狙っていた、今年のアジア選手権全カテゴリーでのメダル獲得。
9月に蔵王で開催されたバーティカルとスカイのアジア選手権と今回の香港でのウルトラ。
結果、
バーティカル 銅🥉
スカイ 銀🥈
ウルトラ 銀🥈
金メダルこそないけれど、目標にしていた通り、全カテゴリーでメダルを獲得することができました!
どのカテゴリーにも、それぞれのキツさとそれを上回る面白さがあって、今回全カテゴリーに参加させてもらえたこと、本当に感謝です。
この3つのメダルと、ウルトラ日本選手権の金メダルは、私の2017シーズンの戦いの証しかなと思います!
そして、蔵王、香港含めた今年のアジア選手権では日本はたくさんのメダルを獲得し、やっぱりチームJapanはどんどん強くなっていることを実感しました!
私自身、この香港で、自分の殻が一枚破けたかどうかは、今後次第だと思います。
このレースでの経験が、世界選手権へ繋がるように、まだまだ上を目指し挑戦していきたいと思います!
今回ご一緒できた選手の皆さん、現地でそして日本でサポートしてくださった皆さん、応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました!!
そして2017シーズンを通して支えてくださった皆さん、いつもいつも本当にありがとうございます!!
2018年も良いシーズンが迎えられるように、またじっくり準備していきたいと思います。
香港でのご飯、美味しかった
shoes TIMP/ALTRA
sac Ghost Ultra / Answer4
energy shotz energy gel / shotz
insole B+LD / ホシノインソール
Yukari Hoshino
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