Cilan Ultra Trail 2019

台湾、台北の南部、宜蘭県の棲蘭で開催された

「Cilan Ultra Trail100」

に参戦してきました。


昨年より始まったこの大会は、台湾の政府公認の大会であり、コースは国が管理している林道がメインとなっています。

その林道は普段は一般の人が立ち入ることのできないエリアが多く、台湾の人たちからするとまさに「秘境」とも言える場所。

林道の奥には高さ70mにも及ぶ三本の杉の木「台灣三姉妹杉」があり、この杉の木を見られる人は台湾の人でもほとんどいないらしい。

確かにその木の高さと迫力には圧倒されます。

高さ70mの台湾三姉妹杉


昨年この大会で優勝していたこともあり、今年は招待選手として参加させていただきました。

台湾の皆さんは本当に親切な方が多く、おもてなしもとても豪華!

台湾に行くといつも楽しませてもらっています。


今年も優勝!

と思ってスタートラインには並びましたが、結果としては5位。

残り30kmあたりから全く体は動かなくなってしまいました。

レース序盤は3位を走っていましたが、55kmあたりではトップまで追いつき、このままいけるかなと思っていましたが、そう簡単ではありませんでした。


久しぶりにレースで「潰れる」ということを味わいました。

その原因はなんだったのか...

ひとつは脱水かな、と思います。

レース中盤で下痢になってしまい、その後から体は動かなくなってしまいました。

下痢による体内の水分の喪失はかなり大きく、失った分の水分を補給し切れていなかったのかもしれません。

くわえて、この日は去年に比べてもかなり気温も高く、想像以上に汗もかいていたのだと思います。

脱水で潰れてしまったことは以前いも1度経験していて、急にくる体の動かなさはまさにその時と一緒でした。

その時から脱水については気をつけていたつもりだったけど...

久しぶりに味わったこの辛さ、しっかり体に焼き付けておきます。


あとは、やっぱりこの大会に向けてのトレーニングとコンディショニングの部分。

去年は、「林道=走れる100km」ということに対してすごく不安があり、この大会の6週間前にはロードの80km走をやりました。

それ以外にも林道を60km走ったりとか、長い距離を走り続けることに対しての耐性を作っていきました。

が、今回やったトレーニングは長くてもロード50kmまで。

耐性ができていなっかたのは事実。

走れる100kmと山の100kmは全く別物。

山だとどうしても途中で走れないような傾斜も出てくる。そこでは「歩き」が入る。

途中で歩きが入るのと入らないのとでは、体への負担はやっぱり変わってくる。

私は「傾斜」には慣れていても「平坦」を走り続けることにはまだまだ体はできていない。

自分の弱い部分をはっきりと見せつけられた今年のシーランでした。


今年の結果は5位と振るいませんでしたが、台湾でも応援してくれる人たちがいるというのはとても嬉しいことです。

レースの次の日は台北のアウトドアショップ「GO WILD」さんでのイベントにご招待いただきました。

日本のレースを紹介したり、私や一緒に参加した小川壮太選手への質問では台湾のトレールランナーさんの疑問に答えさせていただきました。

こうして異国のランナーさんたちとの交流ができる機会を作っていただけて嬉しかったです。


今回も本当に充実した台湾トリップでした。

このシーランでの経験があったから

と思えるように、また次へ向けて進んでいきます。

次はいよいよUTMF!!


Yukari Hoshino

Yukari Hoshino / Run NM

栃木県日光市在住のマウンテンランナー星野由香理のオフィシャルページです。山を愛し、自然から多くを学び、日々野山を駆け回りながら生活しています。アスリートから一般の方までのトレーニングをサポートするフィジカルトレーナーとしても活動しています。

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